【ぼくは愛を証明しようと思う。】女性目線から第1章非モテコミットを書評してみた。

今回は、藤沢数希さんの「ぼくは愛を証明しようと思う。」の第1章非モテコミットを女性目線から書評していこうと思います。

非モテコミットってのは、男性が特定の女性に対して一方的に好意を向けることが原因で相手の女性から煙たがられてしまうことです。

この章では、主人公のまさきが彼女の麻衣子からATM扱いされて捨てられるシーンが描かれています。

ですが、女性目線から見るとまさきは自ら価値のない男に成り下がって麻衣子から金づるにされてしまう行動を自らとっているんだよなーって思ってしまいましたね。

よく女に優しくできる男はモテると言われますが、実はここでいう「優しさ」の意味を勘違いしてる男性がめちゃくちゃ多いです。

女が男に求めているのは、女の心情を汲み取った上でプラスの感情操作をしてくれる気遣いのことであって

女から好かれるために、相手の言いなりになって媚びることではありません。

それはただの都合のいい奴隷ですし、そういう男は恋愛対象にはなりません。

女は自分より下だという烙印を押した男のことを本気で好きになることはありません。

だって、尊敬できない男と一緒に居るメリットって、金銭的にサポートしてもらったり、自分の承認欲求を満たすこと以外はありませんからね。

(尊敬できない)男に会いたいからご飯に行くんじゃなくて、食費を浮かせたり、プレゼントをもらったり、自分の承認欲求を満たすためにご飯に行くんです。

なので女から「この人は、私よりも格上で尊敬できる男だ」と思ってもらえない限り、彼氏になることは出来ません。

残念ながら、女にとって彼氏とATMは全くの別物なんです。


じゃあ、彼氏とATMとの違いとは何なのかが気になりますよね?



それでは、彼氏とATMの違いを見極める方法を本の引用と私の実体験を交えながら解説していきたいと思います。


「都合がいい日を教えてください。」っていう男は雑にATM扱いされる

物語は、主人公のまさきが彼女の麻衣子から急遽仕事のミーティングが入ったことを理由に



デートの約束を当日にドタキャンされるところから始まる。

麻衣子からのドタキャン連絡に対して、まさきが彼女に送ったメールはこんな内容だ。

麻衣子へ

急に仕事が入っちゃうこともあるよね。

お仕事がんばってね。

また、ディナーしたいです。

都合がいい日を教えてください。

まさき


まさきが送ったメールの内容から察するに、麻衣子はデートの予定をキャンセルしたい旨だけを書いたメールを送って、デートの代替日の提案はしていないんだろう。

だって、まさきが彼女に送ったメールの最後の行に“都合がいい日を教えてください”と書いているから。

女は、基本的に好きな男とのデートの約束はドタキャンなんてしないし



本当に急に外せない予定ができてしまった場合は、謝罪の言葉と代替日の提案を書いたメールを送る。

デートの予定をドタキャンされて、かつ代替日の提案がない時点で、まさきは彼氏ではなくてATMの可能性が高いと私は察した。

それに、まさきが彼女に送ったメールの内容が麻衣子に媚びへつらっているのがとても気になる。

そもそもドタキャンしても良い男だと思われてる時点ですでに勝負はついているけど、私がまさきだったら麻衣子にこんな返信をする。

「そっか。今日の麻衣子とのデート楽しみにしてたのになぁ。でも、大事な仕事だから仕方ないよね。今度、お詫びにコンビニでアイスでも買ってくれたら許すね笑」

これくらいの事は言わないと女から舐め腐られる。

女は、自分よりも彼氏が優位なポジションに居てほしい生き物だ。

それなのに、彼氏から下手に出てこられると女は冷めるし

「私、価値が低い男と付き合ってるのかな…」とさえ思ってしまう。


3日後にきた返信で「明日の夜なら空いてるよ。ご飯食べに行く?」って言われる男は女から舐められてる

そして、まさきが送ったこのメールに対して彼女から3日後に送られてきた返信がこちら。

「明日の夜なら空いてるよ。ご飯食べに行く?」

「もちろん。有楽町のイタリアンを予約しておくよ。」


はい、ATM確定ですねw

そもそも自分がしたドタキャン連絡をフォローしてくれた返信に対して、3日間も返事をしないなんてことは本命の彼氏に対してすることじゃない。

私もご飯に連れて行ってくれる男に対する返信は、自分が気が向いたときにテキトーにするけど

彼氏から来た連絡に対する返信は、どんなに遅くても必ずその日中にする。

この時点で、まさきは麻衣子から”本物”の彼氏だと思われていないと女の私は察した。

そして、麻衣子から来たこのラインからは彼女がまさきのことを完全に見下してることが読み取れる。

私だったら、彼氏に対してこんなに上から目線のラインをしない。


明日の夜なら空いてるよ。ご飯食べに行く?



と言う文章からは


「あなたのためにわざわざこの先の予定を組むのはご免だけど、明日の夜だったら会ってあげてもいいよ?


それでも、私とご飯食べに行きたいんでしょ?」


っていう麻衣子のクズな思考が読み取れる。

これは私が自分に好意を持ってる本命以外の男に対して



美味しいご飯が食べれるという報酬を得るためだけに男に会うことを決めたときに送るラインと同じだ。

まさきは完全に麻衣子から舐められているし、彼氏だと思われていない。


約束の時間からきっかり20分遅れて到着する時の残酷すぎる女の心情

それからデート当日になって

麻衣子が約束の時間からきっかり20分遅れて到着した。


との記述があるんだけど、女は本命の男とのデートに遅刻することはまずあり得ない。

私が彼氏と仕事終わりにデートする場合は、自分が最大限残業した時間を想定して待ち合わせ時間を設定するようにしてる。

女が尊敬する男の時間を無下にするなんて100%あり得ない。

それは、自分が尊敬する男から嫌われたくないからだ。

ちなみに、私も男とのアポに遅れることがあるんだけど

このイベントは、決まってそのアポに対する私のモチベーションが低い条件下で発生する。

先日、男とのアポに遅刻したときは、二度寝しちゃって目を覚ましたら11時02分だった。

待ち合わせ時間に定時に着くためには11時20分の電車に乗らないと間に合わないし、私のマンションから駅までは歩いて10分かかる。

だから、たった8分で顔を洗って歯磨きをして化粧して着替えるなんて無理ゲーだと思った。

結局、相手の男に対して謝罪するのと当時に、40分ほど待ち合わせ時間をうしろにずらして欲しいというラインをした。



でも、私は絶対に好きな男とのデートでこんな不誠実なことはやらかさない。

そもそも私がこの男と会ってあげるという上から目線な感情があったからこそ、こんな結果を引き起こしてしまったんだと思う。

自分のことを好きでいて欲しいと思う相手に対して、こんな失態はしない。

でも相手の時間をムダにしてしまったことは、とても反省しています…


「私、欲しいバッグがあるんだ」っていう強気なオファーをされる残念な男の特徴

話を戻して、まさきと麻衣子はディナーをしながら、クリスマスが近いという話をしていた


そして、麻衣子はこんな話を切り出した。

「私、欲しいバッグがあるんだ」

「クリスマスのプレゼントで買ってあげるよ」

「いいの?でも、ちょっと高いよ」

「大丈夫、大丈夫。僕は弁理士になって3年目だし、まあまあ稼ぐようになったし」

「でも……、30万円もするんだよ」




私だったら好きな男にこんな高いものを要求しないし、そもそも自分からクリスマスプレゼントにコレが欲しいなんて1度も言ったことがない。


「アルカ、クリスマスプレゼントに何が欲しい?」

「(彼氏がくれるものなら何だって嬉しいけど…)嬉しい!ちょっと考えてもいい?」


という感じで、相手の男のお財布事情を考慮したクリスマスプレゼントを選ぶし、もちろんプレゼントのお返しもする。

でも定期的にご飯に連れて行ってくれた男に

「今度、グアム行くからアルカちゃんに免税店でプレゼント買おうと思うんだけど、何が欲しい?」って聞かれたときは

「ボビイブラウンのリュクスアイシャドウリッチメタル#01の色味が欲しいです。」



って欲しいものをガッツリ指定してお願いしたし

結局、彼は私がお願いしたアイシャドウ以外にも5つも化粧品を買ってきてくれた。

そして、プレゼントを受け取った私が嬉しそうにはしゃいで喜ぶ姿を見て


「こんなにアルカちゃんが喜んでもらえると思わなかったからめっちゃ嬉しいよ」と満足してもらえた。

そしてグアムのお土産をもらって、美味しいご飯を奢ってもらって現地解散した。

でも好きな男だったら、お土産に見合った物をきちんとお返しすると思う。

お土産+美味しいご飯=私の時間

だと思っていたからこの彼には何も返す必要がないと思った。

何が言いたいかと言うと、女にプレゼントをあげて何かお返しがかえってこなければ、あなたはその女の本命の男じゃない。


「しばらく連絡しなくて、ごめん。クリスマスに会いたいな。」はこんな男にしか言わないセリフ

このあと、まさきは麻衣子の携帯を勝手に見て、彼女が他の男と浮気していることを知る。

そして麻衣子に浮気してるのか聞いたことによって彼女の機嫌を損ねて怒らせてしまい、音信不通になってしまったのちに、こんな展開になった。

ずっと無視されていた麻衣子から突然連絡が来たのは、クリスマスの1週間前だった。あの浮気発覚事件から2ヶ月近くが経っていた。

「しばらく連絡しなくて、ごめん。クリスマスに会いたいな。」

このメッセージを受け取って銀座の高級フレンチを予約したこと、30万円のバックを買ったことをLINEで伝えると

「うれしい!楽しみにしているね!」と返事をくれた。


もう一度言うけど、好きな男の連絡を2ヶ月も放置しておく女なんていないw

これは男も女も同じ。

長い間、相手から連絡が来ないのは、優先順位が低くてもいい人間だと思われているってことだ。

それに、クリスマスの1週間前に連絡をよこす女にホイホイついていくなんて、まさきは本当に哀れな男だと思ってしまった。


そして銀座で高級フレンチを食べて、まさきは麻衣子に30万円のバックをプレゼントしたのに


”ディナー後には用事があるから”という理由でホテルへの誘いを断られてしまった。


これも女が好きな男に対してやることじゃないw

私だったら、好きな男とのデートがある日には他の予定は入れない。

でも、美味しいご飯を奢ってくれる男性とのアポは1日に3件入れたりしていた。

だって、美味しいご飯を奢ってくれるためだけの男1人ひとりに対して、化粧する時間と交通費がもったいないから。

全部まとめて一気に予定を片付けたいって発想になる。

こうなると相手の都合は後回しになって

「(どうしても私と会いたいんだったら)○月△日の×時からだと予定空いてますよ。夜は友達と遊ぶ予定あるのでよろしくお願いします。」

という上から目線のLINEを送ることになる。

意中の女からこんなラインが来たら、あなたの優先順位はかなり低いと思っていい。

結局、まさきは麻衣子からラインをブロックされて捨てられてしまったのだった。

今回の記事を読んで、あなたが好きな女性から彼氏と認識されているのかATMとして認識されているのかを見極めるためのヒントを得て頂ければ嬉しいです。

読んでいただきありがとうございました。